譜面が映像に反映されるというメタ的なBMSは初めてではない……はずですが、これは凄いです。
ハードルの遥か上の上の上を超えるクォリティでした。

RPGの雰囲気というか手続きが大変忠実にBMSというフォーマットで再現されていてただただ驚愕しました。
譜面要素を敵の攻撃に見立てる発想に加え、そのバリエーションの豊かさにも驚かされました。
所々のセリフや最初連打すると出てくるメッセージ等、メタ要素の突っ込み方も面白いです。

会話については譜面領域とBGA領域が近いスキンのお陰か私としては十分読みきれる待ち時間でした。
寧ろ、システム上仕方ないことではありますが敵との再戦がやや億劫になってしまう点が気になりました。（改善策は全く浮かびませんが……）

ANOTHERですらクリアが厳しい身ではありますが、作品の完結を心から待ち望んでいます。
製作お疲れ様でした！

発想はとんでもなく素晴らしいのですけども…。
動画視聴せずそのままプレイしたのですが、会話のペースが全体的に早めで追い切れませんでした。4分×4つをもう1回やれって言われたらちょっとしんどいです。
また作品として中途半端なところで終わってしまっている感じももったいないです。OVERJOYがちゃんと用意されていて続きが見れたらなーと思いました。

メニューの決定音や足音一つでもBMSの打鍵感ってこんなにも得られるものなんだという発見が。
イベントやメッセージでの深い感情移入の必要ない気軽さに安心。
BGMも世界観に溶け込んでいて、楽曲がモンスター化してきたようなバトルが面白い。
同梱テキストも丁寧で作品の理解に役立つ話が色々。

初心者でも楽しめそうなプレイ仕様なのに、バトルの難度的に初心者お断りなのが惜しい。
選んでみるまで普通の楽曲と思ってしまう〜MUSIC表記より、〜GAMEに近い気がして若干のギャップ。
容量が大きいのは自主的にPNGやOGG化するとかなりすっきり（すいません）
普通の楽曲でも勝ちに行けるのに、BMSの制限を承知でこの方向でこれだけ構想を練って作り込んでくるのか！？ と唸らされたのが最初の感想。

同じだけの体験が今後同じ路線のBMSを触れても味わえる気がしなかったので満点でした。

HYPERのアイツ強えええええ！！！！！
こんなに繰り返しプレイしてしまうBMSは、最近ではちょっと無かったよ！